今回は転職がなかなか成功しない方に共通する考え方について説明したいと思います。毎月50名以上の転職者の支援をしていると、転職に失敗する方に共通するポイントがあることに気付きました。転職を成功させるためには、まず、失敗の理由をキャリアエージェントの視点からアドバイスさせていただきます。
まず、転職活動に失敗する人のほとんどは、「なぜ?どこで?失敗してしまったのか」を自分で理解で来ていないケースがほとんどです。ここのまま何も改善しないまま転職活動を継続すると不採用の負のスパイラルから抜け出せなくなってしまいます。では、転職活動に成功する人と、失敗する人との違いはいったい何があるのでしょうか。
転職に対する考え方が「ダメ」なのです。
転職が失敗する人の多くは、そもそも転職に対する考え方が間違っており、その考え方を変えない限りは、転職失敗を積み上げてしまうことが多いでしょう。
本日は、その間違った考え方とは何か6つのポイントを説明していきます。もし1つでも当てはまったら転職を失敗しない為にも、すぐにその考え方と意識を変えていきましょう
今回の転職を最後にして理想の転職(キャリア/職場)を見つけようとする
この考え方をする転職者は多いです。しかし、今回の転職活動でほんとに、一生、定年まで働くイメージを持っていますか?そこまでの覚悟を持っていても、いろいろな理由で転職活動されてますよね、今。
何があるか分からないのが人生です。終身雇用を望んでいながら、自立したビジネスパーソンになりたいと話す方もいます。
あれあれ?なにか考え方に矛盾が生じていますね。でも、結局は、口をそろえて最後の転職と言う方が多いです。
転職を成功させた次の会社が人生のゴールではなく、転職でリスタートするだけです。入社後もまた、キャリアを考えるタイミングはやってきますよ。
そんな考えで求人を選んでしまうと、ありえないような条件の求人を探してしまって、キャリアや身の丈に合わない転職活動で失敗の連鎖に陥ってしまいます。
完璧な理想の求人を求めてしまう
世の中に完璧な企業というものは、まず存在しません。つまり自分の理想的なキャリアや勤務条件が確実に実現できる会社に転職できるというのは難しいことなのです。実際に著名な企業家や有名なビジネスパーソンも転職を繰り返し、その都度新しいスキルと経験を身に付けキャリアを積み上げ、今の地位を築いている人が多いのです。理想的なキャリアを一篇に築くのではなくいくつかの転職は必要で、その理想を実現するための一歩として考えていきましょう。思ったより遠回りで、理想や目的を達成するのに時間がかかり焦りが出てしまうことがあるかもしれません。ですが、小さな一歩の積み重ねを経験して、いつしか理想的なキャリアが手の届くところにあり、実現することになるのです。求人を探す際には、自分の理想的なキャリアや条件ばかりを追うのではなく、理想のキャリアまでの道順を逆算して、それを実現するために必要な経験とスキルを身につけられるような求人を探していくことをお勧めします。
完璧な選択肢を求めすぎる
転職する上で会社の情報を収集すること自体は必要なことです。しかし中には会社や求人選びをする際にその会社の社員よりも詳しいのではというぐらい調べ尽くそうとする人がいます。会社選びは失敗したくないですし、できる限りの情報を集めたくなる気持ちは分かります。しかし誰にとっても完璧な会社や仕事はこの世の中に存在しません。これは断言してもいいと思っています仮に100店の会社が世の中にあったとしても数えるほどの一握りしかないでしょうしそんな会社があれば誰もが入社したいと思うので高倍率の狭き門をくぐり抜ける必要があります。
絶対内定が出ないとまでは言い切れないですがそのような会社で自分だけ内定が出るというのは限りなくゼロに近く100点の会社を目指し続けるのはあまり現実的ではありません。情報を詳細に調べることで納得感を得たい気持ちはわかりますがそれが意思決定の軸に関連した情報出なければ無駄な情報ですよね。むしろ自分の軸をぶれさせてしまうノイズにさえなり得ます。そのようなことを繰り返していくとどんな求人を見ていても、あら探しをしてしまうことになってしまいますそして自分が満足して納得できる会社や仕事が見つからないといって転職活動自体をやめてしまったりいつまでたっても転職を始められない状況に陥ってしまいます。
実際に自分に合う求人がないという理由で現職に留まったものの現職への不満や課題を抱えつつモヤモヤし続けるなんて事を何年も繰り返してしまう方は本当にたくさんいます。そうならないためにもまずは転職の目的に立ち返りましょう。そしてその目的を達成できるか否かをきちんと判断できる情報だけ得られれば十分なので情報収集は目的に沿ったものだけにとどめ自分の軸に沿った行動ができるようにしていきましょう。
退職を優先してしまう
転職活動をしている方の大半は内定を取ることを転職の目的(最終目標)としているはずです。退職してから転職活動を始める方も多くいますが、退職後は当然無職になってしまい収入もなくなってしまうために出来る限り早く次の会社を決めたいですよね。初めのうちは面接に行く時間も多くなんとかなるだろうと気軽に考えている方が多いのですが不採用が続いてしまうと「どうしよう早く内定を取らなきゃ」と過剰に焦ってしまうことが多いです。そうなると、とにかく内定が出た会社に入ろうと思って転職活動の目的を内定を取ることに設定してしまい冷静な意思決定ができなくなります。確かに焦る気持ちは理解できますがその状態では、結局準備不足になってしまい余計に内定が出ないという悪循環に陥ってしまう可能性があります。さらにそんな状態で入社しても自分がやりたいこととのミスマッチが発生するリスクが高いため焦って内定を取ったとしても短期離職をしてしまうことにつながるのです。これでは何のために転職活動をしたのかよくわからないですよね。
ですのでまだ退職交渉していないのであれば、できれば現職は辞めずに転職活動をしましょう。その方が気持ち的にも余裕が出てくるので冷静な判断ができるようになります。すでに退職してしまった人であっても焦る気持ちは理解しつつもきちんと自己分析しましょう。
自己分析を本気でやったとしても1週間もかかるものではありません。自己分析を行うことで転職や人生の軸を明確にし自分にマッチした会社や仕事そして現職前職の不満を払拭できる要素を持った会社を選ぶように準備や対策を行っていきましょう。
他責にする傾向がある人
転職活動をしようと思っている方は現職に少なからず不満や課題を感じていることが多いと思います。そして時には感情的になってしまい現職の悪いところばかりに目がいってしまって今の会社は最悪だとまで言う人もいます。しかし、注意しなければならないのはその現職を選んだのもあなたであるという事実です。そしてもっと言えば会社や仕事である限りは他の会社も同じような大変さや課題が発生する可能性は一定あるということですそうした事実に目を向けずに現職だけが最悪な会社だったから次の会社に転職すればそれが解決されると過剰に他人や周りのせいにしてしまう人や思考停止してしまう人は案外多いです。
あなたが同じ思考のクセで会社選択や意思決定をしてしまう限り、違う業界や社名であってもまた同じような会社を選んでしまい同じ課題が発生するでしょう。いくら転職しても会社は会社だし仕事は仕事ですのでそれが変わることはありません。なのでネガティブな感情は一旦横に置いておきあえて実績で捉えて反省会を開き振り返りをしてみましょう。
なぜそのような会社を自分は選んでしまったのかそういう会社を選んでしまいがちな自分の性格だったり思考のクセのようなものは存在するのかどうすればそのようなことは起きなかったのか今回の転職ではどういった点に注意して選択すればいいと思うかなどです。後は現職の課題や不満は本当に会社や環境が悪かっただけなのか自分でそれを改善したり捉え方解釈を変えることはできない。以下などを考えてみるのですそういったことを一通り振り返りしてみると立法的に会社を悪者にしていた自分を冷静になって客観視でき改善すべき点が明確になるのです改善ポイントが明確になれば今回の転職や次の会社や仕事では同じ失敗をしないために支えられないほどに着目するのではなく変えられることにフォーカスしていくことができるので転職もうまくいくでしょう。
転職の軸を設定する
転職活動を始める前に、転職の計画書とも言える「転職の軸、自分の軸」を設定していない方は失敗してしまいます。場当たり的な計画になり、やるべきことを間違えてしまうために転職活動がうまくいかないのです。そう、最初にやるべきこととは「自分の軸」としてキャリアや、やりがいを言語化することですをおススメします。自分の軸というのは他人にどう思われようと自分にとって働く上で最も重要なことであり、かつ完璧でなければいけません。
面白そうだから伸びそうだからなど関心や興味で決まるのではないのです。自分ごととして捉え意志と覚悟をもって比重をかけられるものでなくてはいけません。もし自分の軸がないままで求人選定を始めてしまうと、どうしても大手企業や分かりやすい魅力的な求人や有名サービスを運営する企業に目がいってしまいます。するとやりがいを持てる仕事かどうか関係なしに何か面白そうだから応募してみたいという気持ちになってしまいます。しかしそのような浅い考えでは、仮に面接に呼ばれたとしても見破られてしまい説得力がある回答ができずに不採用を繰り返すことになるでしょう。
運良く内定を取れて入社できたとしても自分の軸に沿った覚悟ある決断をしていないためにこんなはずじゃなかった、思ったのと違ったとミスマッチが発生してしまいます。そして、もやもやしながら仕事を続けるハメになり結果的に早期離職になってしまうリスクが高まるのです。
事前に、転職を意識し始めた時に自己分析をすることで自分の軸を決めて自分にとってのやりがいある仕事とは何かを言語化するようにしましょう。もし自分だけの力では自己分析が難しいと感じた場合には転職エージェントなどを利用するのも一つの手だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうかまとめです。今回は転職出来ない人の考え方としてご紹介しました。1次の転職を最後にして理想のキャリアを築こうとする2完璧な選択肢を求めすぎる3内定を出すことを転職の目的としている4他責にする傾向がある5自分の軸を言語化する前に求人選びをしてしまう
これらに一つでも当てはまった方がいたら今日からでも考え方を改め改善するようにしましょう。特に自分の軸を言語化できていない人がとても多いです。転職はあくまで手段なのでブレない自分の軸を明確にすることを大切にしましょう。
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